塾に通っていても、授業で理解した内容を使う練習が不足すると、テストで解けないことがあります。成績が伸び悩んだときは、やる気だけを原因にせず、復習の方法や問題の難しさ、学習時間の使い方を見直しましょう。塾と家庭で役割を分けると、取り組む内容を整理できます。
つまずいた単元に戻り基礎を確かめる
数学の方程式で計算が止まるなら、正負の数や分数の計算に不安がないかを確認します。英語の文を組み立てられない場合は、単語だけでなく、一般動詞とbe動詞の使い分け、基本的な語順を見直すことが考えられます。現在の問題が解けない理由を、答案や途中式から探してください。
前の学年の内容に戻る学び直しは、遡行学習とも呼ばれます。すべてを最初からやり直すのではなく、必要な単元を絞り、基本問題を自力で解けるか確かめながら進めます。復習した内容が今の学習にどうつながるかを確認すると、戻って学ぶ目的も分かりやすくなります。
解説を聞いた後は自力で解き直す
解答を赤ペンで写すだけでは、解き方を再現できるか確認できません。間違えた理由を整理し、解説を閉じてもう一度解く時間をつくりましょう。計算ミス、用語の覚え違い、問題文の読み落としなど、原因によって次に取り組むことを変えます。
- 間違えた問題の解説を読み、どこで考え方がずれたかを確認する
- 解答を見ずに、途中式や答えの理由を自分で書く
- 翌日または数日後に解き直し、同じ間違いを繰り返していないかを見る
講師に解き方を説明する対話型の演習も、理解があいまいな箇所を探す方法です。言葉にできない部分があれば、そこを質問できます。説明できた後も、条件の違う類題や時間を空けた復習を通じて、一人で解けるかを確かめましょう。
反転学習は、授業前に教材などで基礎を学び、授業では演習や疑問の解消に取り組む進め方です。採用している塾を検討する際は、予習の量と難しさ、予習ができなかったときの支援を確認します。家庭での準備も含めて、本人が無理なく続けられるかが大切です。
主要教科の学習と学校の提出物を両立する
英語や数学を受講している場合も、国語・理科・社会を含めて学習計画を立てましょう。理科や社会では用語の暗記に加え、資料の読み取りや理由の説明も練習します。国語では、本文のどの表現を根拠に答えたかを振り返ると、解答の考え方を確認できます。
定期テスト前に課題を詰め込まないよう、学校のワークは授業で習った範囲から進めます。試験範囲が分かったら、提出物を終える時間と苦手問題を解き直す時間を分けて計画してください。塾の宿題と重なって負担が大きい場合は、取り組む優先順位を講師に相談しましょう。
通知表の評価を考える際も、テストの点数だけで判断せず、学校から示される評価の観点や課題を確認します。高校受験に向けては、志望校の選抜方法や必要な教科を募集要項などで確かめ、その内容に合わせて学習計画を調整してください。
短い学習を続けて習慣にする
学習習慣をつけたいときは、最初から長時間の勉強を求めるより、帰宅後のどの場面で何をするかを決めると始めやすくなります。たとえば、夕食前に学校の復習を始めるなど、生活の中に取り組むきっかけを置きましょう。量は本人の負担を見ながら調整します。
保護者は勉強時間だけでなく、解き直しができたか、自分から質問できたかといった行動も確認してください。できなかった日は責めずに、難しすぎたのか、疲れていたのかを親子で整理します。塾にも状況を伝え、宿題の量や取り組む順番を見直すと継続しやすくなります。